森 初果 (Prof. Hatsumi MORI)
東京大学 物性研究所 凝縮系物性研究部門 教授
〒 277-8581 千葉県柏市柏の葉 5-1-5-A407
The Institute for Solid State Physics,
The University of Tokyo
5-1-5 Kashiwanoha, Kashiwa, Chiba 277-8581, JapanPhone/Fax: 04-7136-3201
E-mail: hmori [at] issp.u-tokyo.ac.jp
([at]を@に直してください)
学歴
-
昭和54年 3月
都立富士高校卒業
-
昭和54年 4月
お茶の水女子大学理学部化学科入学
-
昭和56年 4月
米国ラトガース大学理学部化学科3年生編入(1年留学)
-
昭和57年 4月
お茶の水女子大理学部化学科3年生復学
-
昭和59年 3月
お茶の水女子大理学部化学科卒業
(物理化学研究室 丸山有成 教授)
卒業論文 "新しい有機導体の合成" -
昭和61年 3月
お茶の水女子大大学院理学系修士課程修了
(量子化学研究室 細矢治夫 教授 分子科学研究所 丸山有成 教授)
修士論文 "A Study of Highly Conductive Organic Solids - AzaTCNQ
Charge Transfer Slats
高電導性有機電荷移動錯体の研究ーAzaTCNQを中心として"
-
平成4年 3月
理学博士学位取得(東京大学)
博士論文 "Ambient Pressure Organic Superconductor
κ-(BEDT-TTF)2Cu(NCS)2 with Tc = 10.4 K"
職歴
-
昭和61年 4月
東京大学物性研究所文部技官
(凝縮系部門 斉藤軍治 助教授) -
平成元年 4月
(財)超電導工学研究所研究員
-
平成4年 4月
(財)超電導工学研究所主任研究員
-
平成13年 4月
(財)超電導工学研究所主管研究員
-
平成13年 9月
東京大学物性研究所助教授
-
平成19年 4月
東京大学物性研究所准教授
-
平成22年 4月
東京大学物性研究所教授
-
平成30年 4月
東京大学物性研究所所長
-
令和5年 4月
東京大学副学長
学位
- 理学博士(東京大学 平成4年)
専門分野
- 能性分子性物質の開発とその機能物性研究
受賞歴
- 令和4年 9月 令和4年度第13回分子科学会賞
「分子性物質における電子機能開拓」 - 平成28年 4月 平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)
「電子とプロトンが相関した機能性分子性有機物質の開発と物性研究」 - 平成30年 3月 日本化学会 第35回(平成29年度)学術賞「分子の自由度を利用したπ電子系機能物質の開拓」
- 平成3年4月 日本表面科学会 第3回(平成3年度)論文賞「STMによる有機超伝導体 k-(BEDT-TTF)2Cu(NCS)2 表面の研究」吉村雅満*、荒則彦*、影島賢巳*、塩田隆*、河津璋*、重川秀実**、森初果***、矢持秀起***、斉藤軍治***
(*東京大学工学部,**筑波大学物質工学科,***東京大学物性研究所)
https://www.jvss.jp/jpn/prize/paper.php
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsssj1980/11/6/11_6_353/_article/-char/ja/
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8324866/1
外部資金
- 2022-2025年度 科学研究費補助金 基盤研究(A)
「 電子相関系オリゴマー分子性伝導体の開発と精密伝導性制御拓」(代表者) - 2021-2022年度 科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究
「多彩な分子運動と水素結合ネットワークを利用した無水有機超プロトン伝導の開拓 」(代表者) - 2018-2022年度 科学研究費補助金 新学術領域研究(研究領域提案型)
「 高速・局所移動水素と電子とのカップリングによる新発想デバイスの設計」(代表者) - 2018-2022年度 科学研究費補助金 基盤研究(S)
「 高速電子系を舞台とした量子ガラス科学の創成と物性科学への展開」(分担者) - 2017-2019年度 科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究
「有機柔粘性結晶を用いた超プロトン伝導の探索 」(代表者) - 平成28-29年度 キャノン財団
「革新的有機プロト・エレクトロニクス材料およびデバイスの創製」(代表者) - 平成28-31年度 科学研究費補助金 基盤研究(B)
「有機結晶におけるπ電子と水素の協奏物性の開拓」(代表者) - 平成26-27年度 三菱財団
「プロトンと電子が協奏した新機能性分子性物質の開拓」(代表者) - 平成26-28年度 科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究
「無水純有機の超プロトン伝導体の探索 」(代表者) - 平成24-27年度 科学研究費補助金 基盤研究(B)
「電子とプロトンが相関した単一分子種有機伝導体の物性制御 」(代表者) - 平成21-23年度 科学研究費補助金 基盤研究(B)
「電荷クラスターグラス相の創製とその機能の制御 」(分担者) - 平成20-24年度 新学術領域研究(研究領域提案型)
「新学術領域研究「分子自由度が拓く新物質科学」の研究総括 」(分担者) - 平成20-24年度 新学術領域研究(研究領域提案型)
「新しい電子機能を目指した分子間相互作用の制御 」(代表者) - 平成20-23年度 科学研究費補助金 基盤研究(B)
「有機導体β型DMeET塩における非線形伝導と隠れた準安定状態の機構解明 」(代表者) - 平成17-20年度 科学研究費補助金 基盤研究(B)
「有機導体θ型BEDT-TTF塩における電荷秩序の競合と巨大非線形伝導 」(分担者) - 平成17-19年度 科学研究費補助金 基盤研究(C)
「新規有機超伝導体における「電荷秩序相」と「超伝導相」の競合と共存状態の解明 」(代表者) - 平成14-18年度 独立法人科学技術研究機構 CREST
「高度情報処理・通信の実現に向けたナノ構造体材料の制御と利用」(分担者)
所属学会
- 日本化学会
- 分子科学会
- 日本物理学会
主要論文
- “Quantum-disordered state of magnetic and electric dipoles in an organic Mott system”, M. Shimozawa, K. Hashimoto, A. Ueda, Y. Suzuki, K. Sugii, S. Yamada, Y. Imai, R. Kobayashi, K. Itoh, S. Iguchi, M. Naka, S. Ishihara, H. Mori, T. Sasaki, and M. Yamashita, Nat. Commun., 8 1821(1-6) (2017).
- “Hydrogen-Bond-Dynamics-Based Switching of Conductivity and Magnetism: A Phase Transition Caused by Deuterium and Electron Transfer in a Hydrogen-Bonded Purely Organic Conductor Crystal”, A. Ueda, S. Yamada, T. Isono, H. Kamo, A. Nakao, R. Kumai, H. Nakao, Y. Murakami, K. Yamamoto, Y. Nishio, and H. Mori, J. Am. Chem. Soc., 2014, 136 (34).
- “Gapless Quantum Spin Liquid in an Organic Spin-1/2 Triangular Lattice κ-H3(Cat-EDT-TTF)2”, T. Isono, H. Kamo1, A. Ueda, K.Takahashi, M. Kimata, H. Tajima1, S. Tsuchiya, T. Terashima, S. Uji, and H. Mori, Phys. Rev. Lett., 112, 177201(2014).
- “Hydrogen bond-promoted metallic state in a purely organic single-component conductor under pressure”, T. Isono, H. Kamo, A. Ueda, K. Takahashi, A. Nakao, R. Kumai, H. Nakao, K. Kobayashi, Y. Murakami, and H. Mori, Nature Commun., 4, 1344(1-6) (2013).
- “Checkerboard-Type Charge-Ordered State of a Pressure-Induced Superconductor, beta-(meso-DMBEDT-TTF)2PF6 “, S. Kimura, H. Suzuki, T. Maejima, H. Mori, J. Yamaura, T. Kakiuchi, H. Sawa, and H. Moriyama, J. Am. Chem. Soc., 128 (2006) 1456-1457.
- “A new organic superconductor beta-(meso-DMBEDT-TTF)2PF6”, S. Kimura, T. Maejima, H. Suzuki, R. Chiba, H. Mori, T. Kawamoto, T. Mori, H. Moriyama, Y. Nishio, and K. Kajita, Chem. Commun., (2004) 2454-2455.
- “Systematic Study of the Electonic State in theta-type BEDT-TTF Organic Conductors by Changing the Electronic Correlation “, H.Mori, S.Tanaka, and T.Mori, Phys. Rev. B, 57(1998) 12023.
- “A New Ambient Pressure Organic Superconductor Based on BEDT-TTF with Tc Higher than 10 K (Tc=10.4 K) “, H. Urayama-Mori, H. Yamochi, G. Saito, K. Nozawa, T. Sugano, M. Kinoshita, S. Sato, K. Oshima, A. Kawamoto,J . Tanaka, Chem. and Lett., 1988, 55.
テーマ
「新分子性物質の開発とその機能性開拓で新物質科学を創成する 」ことを目指しており、具体的な研究テーマは以下となります。
- 分子の自由度を生かした新規有機(超)導体の開発と物性・機能性研究
- 固体中での動的な水素の運動を利用した有機物および金属錯体における伝導性、誘電性、磁性などの物性・機能性研究
- 固体燃料電池及びセンサーの材料として、無水有機プロトン伝導体の開発と物性・機能性研究
- 分子性伝導体の非線形伝導および有機半導体の電界効果
学外委員
-
2023/4〜2024/3
公益財団法人 東レ科学振興会審査委員
-
2023/4〜2025/3
東北大学金属材料研究所 国際共同利用・共同研究委員会委員
-
2023/4〜2025/4
文部科学省国立研究開発法人審議会臨時委員
-
2023/11〜2024/7
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構令和5年度量子技術基盤研究開発評価委員会委員
-
2023/1〜2025/1
国立研究開発法人産業技術総合研究所領域アドバイザリーボード委員(エレクトロニクス・製造領域)
-
2021/4〜2023/3
国立研究開発法人科学技術振興機構研究主幹(SICORP,創発)
-
2021/4〜2022/3
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構中性子及び放射光利用研究開発・評価委員会委員
-
2021/4〜2022/3
国立大学法人東北大学材料科学高等研究所(AIMR)アドバイザリーボード
-
2020/10〜
日本学術会議会員
-
2020/4〜2023/3
公益財団法人山田科学振興財団選考委員
-
2020/4〜2022/3
日本学術振興会先端科学(Fos)シンポジウム事業委員会委員
-
2019/12〜2019/12
大学共同利用機関法人自然科学研究機構分子科学研究所 国際諮問委員会の外部委員
-
2019/7〜2023/3
サーマーティンウッド賞選考委員
-
2019/4〜2022/3
大学共同利用機関法人自然科学研究機構分子科学研究所所長選考委員会委員
-
2019/4〜2022/3
東北大学金属材料研究所運営協議会委員
-
2019/1〜2020/3
国立研究開発法人理化学研究所創発物性センターアドバイサリーカウンシル委員
-
2018/7〜2022/3
大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 (KEK)教育研研究評議会評議委員
-
2018/9〜2023/3
計算物質科学人材育成コンソーシアム運営協議会委員
-
2018/7〜2022/3
大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構機構長専攻会議評議員
-
2017/4〜2023/2
文部科学省 科学技術・学術審議会専門委員
-
2017/1〜2019/12
AAPPS(Associatino of Asia Pacific Physics)理事
-
2016/4〜2020/3
日本物理学会、AAPPS委員会委員
-
2015/4〜2018/3
独立行政法人日本学術振興会学術システム研究センター専門研究員
-
2015/4〜2019/3
固体物理編集委員
-
2014/9〜2018/3
JST女子中高生の理系選択支援プログラム推進委員
-
2014/4〜2018/3
分子科学研究所運営会議委員
-
2013/4〜2015/3
日本物理学会理事、男女共同参画推進委員長
-
2012/10〜2015/3
日本物理学会男女共同参画推進委員
-
2011/10〜2020/9
日本学術会議連携会員
-
2010/10〜2015/3
JST CREST「元素戦略を基軸とする物質・材料の革新的機能の創出」アドバイザー
-
2010/9〜2012/8
分子科学会幹事、学会電子ジャーナル"Molecular Science"編集長
-
2008/11〜2013/3
文部科学省新学術領域研究(研究領域提案型)「分子自由度が拓く新物質科学」班長
-
2008/4-2012/9
J.Phys.Soc.Jpn.editor
-
2007/10〜2010/9
日本物理学会男女共同参画推進委員
-
2007/9〜2009/8
分子科学会Molecular Science副編集長
-
2006/10〜2008/3
J.Phys.Soc.Jpn.Head編集委員
-
2006/4〜2007/3
NEDO超伝導委員会委員
-
2000/4〜2001/3
日本化学会「化学と工業」編集委員
-
2000/4〜2001/3
NEDO超伝導委員会委員
他大学における非常勤講師
-
2017年度
東邦大学大学院 物理化学特論I 後期
-
2016年度
東邦大学大学院 物理化学特論I 後期
-
2016年度
北海道大学大学院 物理化学特論
-
2015年度
東邦大学大学院 物理化学特論I 後期
-
2014年度
東邦大学大学院 物理化学特論I 後期
-
2013年度
東邦大学大学院 物理化学特論I 後期
-
2013年度
神戸大学大学院 無機化学特論A 後期
-
2013年度
東京理科大学 化学特別講義1
-
2012年度
東邦大学大学院 物理化学特論I 後期
-
2012年度
熊本大学大学院 物性化学 前期
-
2011年度
東邦大学大学院 物理化学特論I 後期
-
2011年度
大阪大学大学院 物性物理 後期
-
2010年度
東邦大学大学院 物理化学特論I 後期
-
2009年度
東京工業大学大学院 物性物理 後期
-
2009年度
東邦大学大学院 物理化学特論I 後期
-
2008年度
東邦大学大学院 物理化学特論I 後期
-
2006年度
東邦大学大学院 物理化学特論I 後期